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豊岡鞄 認定審査会レポート vol.1
〜秋の新作、多数出品。新たな風が吹き込む晩夏の審査会〜

「どこまでも、鞄であること。」
この言葉を体現するように、豊岡では年に数回、豊岡鞄ブランド委員会による審査会が開かれます。
“鞄を審査する”という一風変わった取り組みは、実は豊岡鞄の品質を守り続けるために欠かせない大切なプロセス。
今回は 豊岡鞄35商品、豊岡財布5商品 が審査に挑み、その一つ一つが素材や縫製、仕上げに至るまで厳しく吟味されました。
本ページでは、審査会の概要や認定基準、そして今回新たに豊岡鞄として認められた商品の一部をご紹介します。豊岡の歴史と技術が生み出す「次の豊岡鞄」に、ぜひご期待ください。


– 認定審査会とは –

兵庫県鞄工業組合が実施する公式の審査制度です。
「豊岡鞄」とは、単に豊岡で作られた鞄を指すものではありません。組合が定めた基準を満たす企業によって生産され、さらに品質を守るための審査に合格した製品のみが「豊岡鞄」として認定されます。

今回は、秋の新作に向けて例年より多くの製品が出品されました。
今年度、新たに認定された企業様からも多数の出品があり、今後の展開への期待が一層高まっています。

– 認定基準について –

豊岡鞄として認められるためには、7つの品質基準をすべて満たすことが求められます。
合格率はおよそ5割。外観の美しさだけではなく、普段は目に触れない縫い目や補強に至るまで厳格に審査されます。
安心して長く使える鞄であることを保証するため、細部に至るまで徹底的に品質にこだわっています。

素材 穴や傷、色むらがなく、金具や部品も正常であること。
② 縫製 糸切れや縫いズレがなく、均一で丁寧に仕上がっていること。
③ 技術・仕様・接着 コバ処理や金具の取り付けが良好で、接着不良がないこと。
補強 持ち手やベルト、角など必要箇所に適切な補強が施されていること。
機能・形状 無理のない機能設計で、形状に歪みがないこと。
⑥ 仕上げ 糸処理や不要物の除去が行き届き、最終的な形が整っていること。
意匠 ブランドコンセプトを満たし、機能性と美しさを兼ね備えていること。

– 認定商品のご紹介

今回の審査を経て、新たに豊岡鞄として認定された製品の一部をご紹介します。

商品名 uni-tote
企業名 : 株式会社ハシモト
製品サイズ : 横270 × 高370 × 幅80 (mm)
生産するカラー : BLACK・TAUPE など
材料素材 : 牛革

アルチザンスクール生徒の合同企画講座から誕生した作品を商品化。
革を大きく贅沢に使ったシンプルなデザインが特徴です。ベルトはギボシにより長さ調整が可能で、取り外せば手持ちとしても使用できます。


厳しい審査を乗り越え、新たに認定された鞄たちは近い将来、店頭やオンラインストアで出会える予定です。
職人の技と確かな品質を備えたその一つひとつが、きっと持つ人の暮らしに安心感と喜びをもたらしてくれます。
「大切なものを運ぶ」という想いを胸に、地域で切磋琢磨し、どこまでも匠の技術を磨く、細部にまでこだわり続ける豊岡の鞄づくり。
私たちはこれからも、どこまでも「鞄」らしくあることにこだわり、新しい豊岡鞄を皆さまへ届けてまいります。

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