



新たな技法で忠実に再現
「ねこキノコくん」完成までのストーリー
大好きなねことキノコを組み合わせたデザインを応募してくれたほのさん。そんなユニークなコンセプトと怒った表情がなんとも愛らしく、職人を惹きつけた作品です。
大事な表情の印象が決まるステッチの精度は圧巻で、まさに職人技を感じます。
「怒った表情に愛着が湧いた」と話す職人に、完成までのストーリーを聞きました。

語り手:
株式会社ハシモト橋本
「夢のかばん」をそのまま形に。
ただ喜んでくれることを願って
たくさんの応募作品の中で、何とも言い難い魅力を感じました。この作品の前で何度も足が止まったことを覚えています。カラフルな帽子で表現したキノコや、なぜか怒った猫の表情にじわじわと愛着が湧きました。
制作に向けた打ち合わせでは、仕様や色についての希望をほとんど迷わずに伝えてくれました。デザイン画では見えなかった背胴の部分は、猫の肉球を付けたいと要望がありました。
CAD上でパーツの形状と配置を何度も微調整した上で製作に取り掛かりました。特に時間をかけたのは、顔のパーツです。デザイン画の印象はそのままに、整然とした仕上がりになるようにパーツの配置やステッチの精度にこだわりました。
レジンで作った目と汗のパーツも一度完成した後にやすりがけをして、再度レジンでコーティングするなど、綺麗に作るために手間をかけています。手が慣れるまで何度も試作を繰り返しました。
ドットと肉球のパーツは輪郭が綺麗に仕上がるように、目止め液をつけて角を丸めるように磨きました。これらのパーツを縫わずにくり抜き部分に貼り付けるのが難しかったです。また、マイクロコードにビーズを通してショルダーベルトを作りましたが、最後にビーズが抜けないように結ぶ工程も苦労しました。ビーズ同士に隙間ができないように保持しながら丈夫に結ぶ必要があるからです。
ただほのさんに喜んでほしいという思いを込めて、完成までたどり着きました。
イメージ通りの鞄ができたので安心しました。
ユニークなデザインのおかげで楽しく製作できました。ほのさんもやりたいことがあれば全力で、楽しんで取り組んでください。応援しています。
夢が叶ったときの感想は?
作者のほのさんに聞きました
−「夢のかばん」を受け取ったとき、どんな気持ちになりましたか?
とてもうれしかった。思い通りのカバンでびっくりした。
持ち手と目がキラキラしているところがお気に入り。
−「夢のかばん」を持って、どんなところに行きたいですか?
友だちと買い物に行ったり、少し遠くにお出かけしてみたい。
−職人にひとことお願いします!
(親御さまより)素晴らしい鞄を作っていただき、ありがとうございました。
ご無理も申しましたが、都度工夫し、思い描いた通りの鞄を作っていただき、親子ともに驚き、喜んでいます。
大事に使わせていただきたく思います。
お疲れ様でした。
プロジェクト総集ムービーを公開中
プロジェクトのスタートから完結までを動画でご覧いただけます。子どもたちの夢、職人の想い。「夢のかばん」づくりの過程を、オリジナル楽曲とともにお楽しみください。











