好きなものと一緒にお出かけ
「つばさがついたりゅっく」ができるまで

シマエナガドリが大好きな作者のももはさん。「背負った時に翼を広げている鳥のようなカラフルなリュックサックでおでかけしたい」という夢をのせ、とても鮮やかで可愛らしいデザインを考えてくれました。

カラフルで目を引く色使いと、可愛らしい表情に思わず顔がほころぶ「つばさがついたりゅっく」。完成に至るまでに、試行錯誤を繰り返したという制作過程の裏側を職人に聞きました。

語り手:
株式会社ナオト坂元

かわいさの中に込められた、
職人ならではのアイデア

カラフルで可愛らしく、またとてもわかりやすく絵にしてくれていたので、実際にカバンにした時をイメージしやすいなと思いこの作品を選びました。デザインをするときに、きっと楽しんで描いてくれたのだろうなと、ももはさんのワクワク感が伝わってくるようでした。

打ち合わせの日も、スケッチブックと色鉛筆を持参してシマエナガの絵を描いていらっしゃいました。とても上手で、特に色へのこだわりを感じました。
カバンのイメージを固めるときも、色については美しいグラデーションや色合わせになるように明確な意見を出してくださったので印象に残っています。

表側のポケット(シマエナガのお腹あたり)は、デザイン画の段階では液体に入れて中が見えるスノードームのような仕様でした。液体を入れるのが難しく、キラキラビーズを入れようかなと考えましたが、ももはさんから「自分の好きなキーホルダーなどをいっぱいつけて見られるようにしたい」と要望があったので、ポケット内にグログランテープを縫い付けてキーホルダーをかけられるようにしました。
内装は、せっかくなら鳥にちなんだ面白いものができないかと考え、巣箱をモチーフにポケットを作りました。大小色々なサイズを用意し、モノの出し入れがしやすいよう、屋根のラインに沿った斜めカットのポケットにしています。屋根部分をめくると現れる隠しポケットも忍ばせました。また、シマエナガの目の部分は光に反射する素材を使用し、可愛さと機能性の両立を目指しました。

特にこだわったのは、翼の角度。背負ったときに、きれいな角度で羽ばたいているように見せたかったからです。
はじめは、背胴(リュックの背中部分)とマチのまとめ部分に縫い込んでいましたが、きれいに羽ばたくような感じにならず、先輩や社長にも意見を聞きながら試行錯誤を繰り返し、最終的には背胴を分けて挟み込むことできれいに翼が広がるように作ることができました。
翼に張りのある生地を使用していたので、縫い合わせて芯材を入れても最初はきれいに形が出ませんでした。ピンキングを入れて、更に表からたたき縫いをすることでなめらかな丸い形を出せるように、サンプルを作りながら仕様変更をしていきました。

夢が叶ったときの感想は?
作者のももはさんに聞きました

−「夢のかばん」を受け取ったとき、どんな気持ちになりましたか?

うれしかったです。
透明な推し活ポケットのところが特に気に入りました。

−「夢のかばん」を持って、どんなところに行きたいですか?

東京に行きたいです。

−職人にひとことお願いします!

(親御さまより)思いがけないご縁を頂き、かばんのサイズ感、何を入れたいのか、素材、色、金具など細部にわたり希望を聞き取ってくださいました。
こどもの描いたイラストにそっくりなリュックが仕上がり、その技術と想いに感動しました。日頃のお仕事と並行して、労力も時間もかけて製作していただき、感謝しております。ありがとうございました。

プロジェクト総集ムービーを公開中

プロジェクトのスタートから完結までを動画でご覧いただけます。子どもたちの夢、職人の想い。「夢のかばん」づくりの過程を、オリジナル楽曲とともにお楽しみください。

製作企業

株式会社ナオト

「お客様の暮らしと共に成長していく鞄づくり」を大切に、豊岡鞄唯一の帆布ブランド「直帆布」を展開

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製作ストーリー