1つの鞄を3人で使える、やさしいかばん
「わたしとパパとママのバッグ」が
できるまで
「家族3人で使えるように」という、可愛らしい夢が込められた、「わたしとパパとママのバッグ」。作者のめぐみさん(4歳)は、正面が「わたし」、背面が「パパ」、側面が「ママ」をイメージして、デザインを考えたのだそう。
完成品には、「せっかくならば、家族3人で一緒に使えるように」と、職人の工夫が上乗せされています。ひと目見ただけではわからないその機能の秘密を、職人に聞きました。
語り手:
コニー株式会社寺下
「子どものデザインを鞄に」
を超える、鞄づくり
「わたしとパパとママのバッグ」のデザインを見たときに、可愛らしいデザインと作品名に惹かれました。自分も同じくらいの歳の子どもがいて、特に親近感を感じたのも、選んだ理由です。
初めのサンプルでは、すべて布の生地で、デザイン画通りに作ってみました(写真左)。鞄としては使えますし、デザイン通りの形だったのですが、なんだか納得がいかず・・。全体の質感・立体感や、「家族3人の鞄」というコンセプトをもう少し膨らませられないかと、構造を見直すことに。
持ち手に装飾、機能。一つひとつを改良し続け辿り着いたのが、ポケットのパーツを外して、「家族3人でいっしょに使える」という仕様でした。ポケットはスナップボタンとマグネットで簡単に着脱ができ、同じ革でショルダーベルトもつけて、肩にかけて使えるようになっています。
普段は量産の為のサンプル作っているので、コストや生産性を意識しています。ですが今回は世界にひとつの「一点もの」なので、特にこだわり抜いて作りたいな、と思い、納得のいくまで精度を高めました。サンプルでは生地だった表面のハートも、完成品では中にウレタンを入れて、ふっくらと立体感を出したのも、こだわりポイントの1つです。実はハートの上が開いていて、ポケットになっているんですよ。
1つの鞄を、家族3人で使えるように作ったので、めぐみさんだけではなく、お父さんお母さんにも喜んでもらえるいいなと思っています。その上で、これからの家族の思い出の中に、この鞄がいることができたら、とても嬉しいです。
夢が叶ったときの感想は?
作者のめぐみさんに聞きました
−「夢のかばん」を受け取ったとき、どんな気持ちになりましたか?
楽しかったし嬉しかった。パパの鞄のところが特にお気に入り。
−「夢のかばん」を持って、どんなところに行きたいですか?
3人で買い物に行きたい!
−職人にひとことお願いします!
大好き!
プロジェクト総集ムービーを公開中
プロジェクトのスタートから完結までを動画でご覧いただけます。子どもたちの夢、職人の想い。「夢のかばん」づくりの過程を、オリジナル楽曲とともにお楽しみください。
製作企業
コニー株式会社
持つ人の個性を引き立たせる、上質で洗練された大人の鞄「CREEZAN」やポップでカラフルな革小物を揃えた「itten-itten」を企画から製造・販売まで一貫して手掛ける