大好きな恐竜と、いつもいっしょ
「きょうりゅうかばん」ができるまで
色とりどりの生地の上で、恐竜がのしのしと歩く「きょうりゅうかばん」。作者のしゅんさんは、「恐竜が大好きだから、こんな鞄が欲しい!」という夢をのせて、デザインを応募してくれました。
完成品のかばんは、まるで鞄そのものが恐竜になったかのような大胆なデザインに。製作中の打ち合わせで、しゅんさんからは斬新なアイデアが次々と飛び出し、もとのデザインから大きく変更した経緯があったのです。その完成までの裏話を、製作を担当した職人に聞きました。
語り手:
株式会社足立西垣
喜ぶ顔を想像しながら、恐竜を鞄に
もともと、応募してくれたデザインをもとにサンプルを作っていましたが、打ち合わせを通して鞄自体を恐竜にすることになりました。サンプルの持ち手をしっぽのように作っていたら、顔も欲しい、顔もあるなら手も足も欲しい、と、次々とアイデアが湧くしゅんさんの想像力にただただびっくりしました。
私も負けじと、しゅんさんの「恐竜愛」に応えるためにいろいろな工夫を加えました。
ただ鞄から恐竜が覗いているのではなく、口のところにはポケットをつけました。口を開けたように見えるよう、内装を赤にしたのもポイントです。最初のデザインに描いてあった可愛らしい恐竜たちは、革を重ねて、手縫いのキーホルダーにしました。
豊岡鞄としての認定を受けるためには、デザインを鞄にするだけではなく、耐久性や機能性もしっかり追求しなければなりません。いくつもいくつもサンプルを作って、手書きでパターンを引いて、完成品にたどり着けました。
贈呈式では、しゅんさんの笑顔を見ることができて、やり切ってよかった、やってよかった、と心から思いました。頑張って作った「きょうりゅうかばん」を、いろいろなところに連れて行ってもらって、長く愛用してもらえたらいいなと思います。
夢が叶ったときの感想は?
作者のしゅんさんに聞きました
−「夢のかばん」を受け取ったとき、どんな気持ちになりましたか?
とても嬉しかった!口が開くポケットになっているところが特にお気に入りです。
−「夢のかばん」を持って、どんなところに行きたいですか?
おじいちゃん、おばあちゃんの家。
−職人にひとことお願いします!
(お母様より)子供の発想を実現させて下さり、本当にありがとうございました!
プロジェクト総集ムービーを公開中
プロジェクトのスタートから完結までを動画でご覧いただけます。子どもたちの夢、職人の想い。「夢のかばん」づくりの過程を、オリジナル楽曲とともにお楽しみください。