豊岡鞄のこと

どこまでも、鞄であること。

鞄とは、革で包む、と書きます。
大切なものを、身につけて運ぶ。それが鞄の本質です。

豊岡鞄の歴史は、1200年前の柳行李から始まったとされています。
素材は革や布に変わり、西欧のバッグの影響を受けながら
そのかたちも多岐にわたっていきました。

それでも「大切なものを運ぶ」という豊岡鞄の想いは、
現代においても変わることはありません。
大切なものを入れる鞄だからこそ、
素材や縫製などの品質にこだわって厳しい基準をつくる。
地域で切磋琢磨しあい、どこまでも匠の技術を磨く。
持つ人の美意識に応えるような、道具としての美しさをめざす。

あなたの大切なものを、運ぶために。
私たちは、どこまでも「鞄」らしくあることにこだわっていきます。

豊岡鞄

豊岡鞄の哲学

豊岡で育まれ
ものづくりの⻑い歴史と
職⼈の技術が⽣んだ
優れた鞄を通じて
「安⼼感と持つ喜び」を
お客さまに提供する

“企業審査”と”製品審査”
この⼆段階の審査に合格した鞄だけが
豊岡鞄です

豊岡市で作られた鞄は「豊岡産」「豊岡製」「⽇本製」などと呼ぶことができます。それら豊岡産の鞄の中でも兵庫県鞄⼯業組合が定めた基準を満たす企業によって⽣産され、品質を守るための審査に合格した製品を「豊岡鞄」と認定しています。

豊岡鞄の品質を守る7つの基準

豊岡鞄として製品認定されるためには設けられた7つの品質基準を全て満たすことが必要です。その合格率は約5割。
外観だけでなく⽬に触れることのない裏側の縫い⽬ひとつのズレさえも許されません。優れた鞄を安⼼して使っていただくために豊岡鞄は品質の細部にまでこだわることを約束します。

①素材

生地・皮革に穴や裂け、すり傷がないこと。
色むらやつやむらが著しく目立たないこと。
金具や部品の外観・機能・強度に不良がないこと。

②縫製

糸切れ・目とび・はずれ・曲がり・針穴がないこと。
糸の調子にゆるみがなく良好であること。
針目間隔のズレが目立たず、等間隔であること。
適切な箇所にほつれないよう糸止めが施されていること。

③技術・仕様・接着

コバ処理、ヘリ返し等の技術が良好であること。
縫製による傷や不良がなく、金具取り付けが良好であること。
テープや糊のはみ出し、接着忘れなどがないこと。

④補強

補強を必要とする箇所に、良好に補強が施してあること。
(持ち手、ベルト、かど、ポケット等の縫製・接着箇所)

⑤機能・形状

機能に無理がなく、形状にゆがみがないこと。

⑥仕上げ

糸処理、ゴミ、不要物が残ることなく
仕上げ作業で形が整えられていること。
(財布のみ)外箱や不織布などの仕上げができていること

⑦意匠

豊岡鞄のブランドコンセプトを満たしており
機能的にも、情緒的にも豊かな暮らしを
イメージすることができるしつらえとなっていること。

⽇本有数の鞄づくりのまち、豊岡

豊岡市は兵庫県の但⾺(たじま)地域である北部に位置し兵庫県で最も⾯積が⼤きい市。市域の約8割を森林が占め、市の中央部には豊岡盆地が広がると共に⽇本海へとつながる円⼭川が流れる⾃然豊かな地域です。鞄づくりを豊岡の⼤切な産業として地域で協⼒し合って技術を育んできました。